構築記事

【構築記事】ブルーベリープロローグの亡霊 ~ガラパゴスファイヤーとヤミキュワ☆ブリブリオーガポン~

異色の構築はこうやってできた!

こんにちは、しろあんです。

九州の地、福岡でポケモン対戦を楽しんでいる者です。ダブルバトルは剣盾後半で少し、本格的に始めたのはSVからとまだまだ修行中の身で、基本的には我流の変な構築を使っていることが多いです。

今回、PJCS2024の第2回予選にてちょっとだけ、ほんのちょっとだけ個性的な構築で予選を突破することができたのですが、構築記事を読みたいとの嬉しい声をいただいたので久しぶりに構築記事書きます。

文章書くのは苦手なので読みにくいかもですがご容赦ください。

成績

今回紹介する構築はPJCS2024の第2回予選で使用したもので、成績と構築はこんな感じです↓↓

参考までに各ポケモンの2024年2月ランクマでの使用率順位を載せておきます。

  • オーガポン   :2位
  • ブリジュラス  :17位
  • キュワワー   :61位
  • ガラルファイヤー:67位
  • ヤミラミ    :88位
  • ブリザポス   :131位

うん、まあ至って普通の構築ですね!

3/1~3/4の朝までで最大合計45戦まで対戦ができるわけですが、調子よく26戦で、おそらくボーダーラインと思われるレートまで行くことができたのでそこで終了しました。

22勝4敗 勝率:84.6%

  • 1日目夜:〇〇〇〇
  • 2日目夜:〇〇〇〇
  • 3日目朝:×〇〇〇〇×〇〇〇×〇〇〇
  • 3日目夜:×〇〇〇〇

今思うともう少し潜ってもよかった気がしなくもないですが、ここから連敗する可能性もあるので、ここで待機した判断はまあ妥当かなと思うことにしています。

構築経緯 ~はじめに~

さて、無事予選を突破して報告のツイートをしたところ、ありがたいことにとても多くの反響をいただきました。

「なんか気になる構築見つけたけど自分では使える気がしない」とか「知らんポケモンしかおらん」とか「パルデアで絶滅した馬がおる…」とか。まあみんな好き勝手言ってくれるものです。反応みるだけでとても楽しかった。

レンタルパーティを使用してくれた配信者さんが、この構築を指して”特級呪物”と表現していたときはめっちゃ笑いました。

その後何名かからどうやってこの構築に至ったのかが気になるとの声をもらったので、今回の記事は構築経緯を中心に書こうかなと思います。構築のコンセプトや各個体の解説まで飛ばしていただいても全く支障はないです。ただ、個体の解説とか立ち回りの解説とかに重きを置いた構築記事ではないのでその辺はご承知ください。

さてさて、レンタルパーティーがお手軽に借りられるようになった昨今、上位勢が作った強い構築をすぐに使用することができるようになった一方で、「自分で構築を考えるのが苦手…」という声をしばしば耳にします。

私自身は、逆に人が作った構築を使うのが苦手です。毎回毎回試行錯誤しては変な構築にたどり着いているわけのですが、今回書いたことがオリジナル構築を作りたい人にとって何かひとつでも参考になれば幸いかなと思ってます。

それではよろしくお願いします。

…え?特殊すぎて参考にならないって?

…………

……

ということで、どうやってこの構築ができたかの話をしていきたいと思います。

それにはまず、この構築を話すうえで切っても切れない、予選のルールであるレギュレーションFではない全くの別環境、ブルーベリープロローグのお話からしなければなりません…

構築経緯① ~はじまりのブルーベリープロローグ~

時は2023年12月、レギュレーションEも最終盤に差し掛かり、翌月から始まるレギュレーションFでは、DLC後編「碧の円盤」で登場したポケモンたちが解禁、尚且つそのレギュFがPJCS予選のルールとなるということで、考察や仲間大会でポケ勢界隈が活気づいていたころ、私はレギュFそっちのけで別ルールの考察に明け暮れていました。

そう、2024年1月12日開催のオンライン大会、ブルーベリープロローグです!

ブルーベリー図鑑のポケモンたちだけが参加できるこの大会、参加した方はわかるかと思いますが、今まで開催された他のプロローグ大会と比べてもかなり特殊な環境でした。なんと言っても禁止伝説であるテラパゴスの存在がでかすぎる。

いかにして自分のテラパゴスを活かし相手のテラパゴスを封殺するか、テラパゴスをより上手く使いこなしたほうが勝つ、そんなルールです。

レギュFの仲間大会と同様年末年始にかけて多くの仲間大会が開催されており、試しに参加してみたところ非常に新鮮で楽しかったので本気で取り組んでみることにしました。

そして、その結果と最終的な使用構築がこれです↓↓

終わった環境の構築なので詳しい解説はしませんが、簡単にコンセプトをまとめると、

  • テラパゴスをキュワワーでサポート、ひたすら瞑想で強化して無双しよう
  • テラパゴスが苦手な相手は他のポケモンで処理しよう

こんな感じです。

レート1800を目標にしてましたが見事達成、正直ここまでの成績が残せると思っておらず、自分の中ではとても達成感がありました。ランクマ環境とは違い参考となる資料がほとんど存在ありません。手探りで環境を考察して結果を出せたことは自分にとって大きな経験となった気がします。

構築経緯② ~学んだ勝ちパターン~

さて、この大会を通して無意識ですが学んだことがあります。それは、

「高耐久かつ火力が上がり続けるポケモンを、キュワワーでサポートするととても強い」

ということです。

ポケモンというゲームにおいて、バフ、つまり能力ランクを上げることは非常に強力です。+1段階でも実数値換算で1.5倍、他のゲームではあまり見られないほど倍率が大きくその影響は凄まじいです。

では何故この倍率でバランスが成り立っているのか?

その理由のひとつはHPを回復する手段が限られているからだと思います。

ポケモンがHPを回復したいとき、基本的にはそのポケモン自身が何らかの回復アクションをとらなければなりません。”じこさいせい”などは言わずもがな、他は道具などによる回数や効果量が抑えられているものが大半です。”ギガドレイン””ドレインパンチ”などは攻撃と回復が同時にできる代わりに威力が低めに抑えられており、回復手段として十分か言われるとやや疑問です。

せっかく攻撃力を2倍に上げても、その後攻撃できるターンが1ターンだけならあまり大した成果は上げられず、かといって能力上昇後、生き残るためだけに毎ターン自己再生を連打していたら本末転倒です。何のために能力をあげたのかわかりません。

火力UPを活かすには、

「いかにして火力が上がったポケモンが攻撃できる回数を増やすか」

というのが重要になります。

さて、この点を踏まえたうえでポケモンの性能を考察した時、キュワワーの性能、立ち位置は唯一無二です。他のポケモンの追随を許しません。

なんといっても優先度+3で隣のポケモンを毎ターン回復し放題!

相手のどんな攻撃より速く、なんなら”ねこだまし”や”このゆびとまれ”も気にしなくていいその回復性能は全ポケモン中トップと言っても決して過言ではないでしょう。この子が隣にいるだけで、アタッカー役のポケモンは自身の能力UPとその後の攻撃に集中できるようになります。毎ターンHPを半分回復しつつも、テラクラスターで相手を一掃するテラパゴスはそれはもうめちゃくちゃ強かった。

「アタッカーで殴り、ヒーラーがその回復を務める」

他のRPGでは王道戦術ではありますが、ポケモンではなかなか成立しないこの構図、成立さえしてしまえば弱いわけがありません。

そんなこんなで満足できる結果を残してブルーベリープロローグは終了し、

私は学びました、

「キュワワー、つっよ!」

構築経緯③ ~いざ構築開始~

さてさて、ブルーベリープロローグが終わり、ポケ勢たちが本格的に予選に向けてレギュレーションFに取り組み始めた頃、私しろあんは使用する構築が全く無く、苦戦を強いられておりました。完全に出遅れです。

トルネウーラ、イエカシラ、ガチキリン、スタン系…とりあえず目についた構築をランクマで試してはみるものの、どれもしっくりきません。ぎりぎり3桁順位、調子が悪いと5000位前後と全く安定せず、これはどうしたもんかと頭を抱えます。

結局納得できる構築が決まらず、2月開催の第1回PJCS2024予選を完全にスルーすることにしたと言えば、どのくらい迷走していたかが伝わりやすいかもしれません。

ただ、予選はスルーしたものの翌週開催されたオフ会(がにゅーオフ)には参加したかったので、何かしら構築は用意する必要がありました。

流行りの構築を持ち込んでもよかったのですが、「どうせなら自分のやりたいこと試そう!」と自由な発想で、自分が使ってみたいと思える構築を練ってみることに。

  • 「うーん、何か軸になる面白そうなポケモンいないかな?」
  • 「そういえばブルーベリープロローグで使ったこの構築強かったな」
  • 「キュワワーの使用感めちゃくちゃよかったんだよなあ」
  • 「そや!どうせやからこの構築をレギュF用にアレンジしたろ!

こんな感じで構築を開始です。

問題はレギュFにはテラパゴスが存在しないという点でしたが、代わりのアタッカーはすぐに検討がついたので即採用。さすがにテラパゴスと比較すると耐久が心許なかったので、同時に壁張り役となるポケモンの採用も決め、2匹合わせてテラパゴスとすることにしました。

「やあファイヤー君、ヤミラミ君。

ちょっと君たち、レギュFのテラパゴスになってみない?」

こうして、ガラルのテラパゴスことガラパゴスファイヤーと、ヤミラミ+キュワワーというレギュFでは誰も使っていないよくわからない並びが完成したのでした。

構築経緯④ ~コンセプト決定と構築の流れ~

発想方法だけ特殊でしたが構築を作りだしてからはそんなに変わったことはしていないかと思います。軸となるポケモン固定、その相性補完ができるポケモンを探しひたすらトライ&エラーという流れです。

基本コンセプト:瞑想テラパゴス+キュワワーの強みをレギュFで再現すること

  • テラパゴスの代替はガラルファイヤー
  • ファイヤー単体だと耐久が心許ないためヤミラミでサポート
  • 対戦後半、消耗したアタッカーをキュワワーで回復する

これだけ決まって構築を開始し、残り3体にはブルーベリー構築からの引継ぎでブリジュラス、ガオガエンと残りは適当にカイリューをぶち込んでランクマで試運転しました。

思った以上に感触は良かったのですが、合体寿司に全く勝てないことが判明したので対策を思案したところ、ポケモン徹底攻略で”きあいだめ”を覚えるポケモンにブリジュラスの名前を発見し即採用して構築のひな型が完成しました。

↓こんな感じの構築でがにゅーオフに参加

練度不足もあり5勝4敗と予選落ちではありましたが、手ごたえはあったのでこの構築を作りこんで3月の予選で使ってみようと心に決めます。たとえダメだったとしても、まだあと1回チャンスはありますしね。

さて、ファイヤーヤミラミキュワワーブリジュラスの4体は固定で良さそうだったので、残り2体をいろいろ試してみることにしました。

主に意識したのは以下の点です。

  1. ハバタクカミに弱くないこと
  2. ある程度の耐久があり、火力の上昇ができること
  3. 水ウーラオスに強いこと

①の条件を満たすポケモンを探すために”ヘビーボンバー”を覚えるポケモンを眺めていたところ、ブリザポスの名前を発見しました。氷単というタイプに一抹の不安はあったものの、ステータスは十分で特性による火力上昇もあり、②の条件を満たしたので仮採用。試運転では結構活躍して4タテすることもよくあり、もしかしてこれはいけるのでは?と採用候補No1になりました。

ブリザポスは③の条件を満たしているとは言いづらいので、ラスト1体は③を重視、無難に水オーガポンを採用し6体が決定します。一応その後も他のポケモンを試したりもしましたが、結局2月末ごろの環境ではこの6体でいいという結論に至りました。

↓ヤミラミやオーガポンの技を調整してこの形に

そんなにがっつり潜ったわけではないですが、2月ランクマは最終日に少し潜ってレート1920ほどで終わりました。

自分のやりたい動きを再現することから始まり、それをレギュFに適応させることで完成となった構築です。正直に言うと予選を突破できるほどの構築になったのは偶然の要素も大きいと思います。

個体解説

ガラルファイヤー

  • おだやか 
  • H252 B228 C4 D4 S20
  • テラスタイプ:毒
  • 特性:ぎゃくじょう
  • 持ち物:オボンのみ 
  • 技:もえあがるいかり、エアスラッシュ、わるだくみ、まもる

テラパゴスに代わるエースとしてメインアタッカーを務めるチームの表看板。

ガラルテラパゴス、通称ガラパゴスファイヤーと個人的に呼んでます。(まあ、個体としてみたら別になんてことないガラルファイヤーなんですが)

選出率は6割くらい?アタッカーの中では一番選出します。

特性”ぎゃくじょう”がキュワワーと相性抜群でCが4段階以上上がることもよくあり、舐めてかかると手が付けられなくなります。

もちものは奇をてらわずにオボンのみ。対戦相手からの視点だと、キュワワーと組んでるファイヤーは弱点保険に加入しているように見えなくもないらしいです。

特に変わった型でもないので書くことがあまりないです。

相手の攻撃を耐えるかどうかや、変動しやすい自身の火力などもあり、意外と使い手の練度が出るポケモンじゃないかなーと思います。

ヤミラミ

  • おだやか 
  • H252 B4 D252 
  • テラスタイプ:何でもいいです
  • 特性:いたずらごころ
  • 持ち物:ひかりのねんど
  • 技:リフレクター、ひかりのかべ、ちょうはつ、さきおくり

壁要員。選出率は95%くらい。

ゆっくりした展開を得意とする相手には稀に出さないこともありますが、基本的には毎試合初手で出してました。合計種族値380とは思えないほど仕事をします。

壁張り要員としてはオーロンゲのほうがメジャーですが、レギュレーションFではガオガエンやゴリランダーが使用率上位に居座っており、どうしてもねこだまし+ハバカミの攻撃技という動きをケアしなければなりません。

コンセプト的に壁を張ることの優先度は非常に高かったので、同じいたずらごころ使いでありながら、ねこだまし無効という個性を持ったヤミラミに選択することにしました。壁を張ることに関してだけなら個人的にはオーロンゲより信頼してます。

ハバカミを強烈に誘うので特防特化、種族値は心許ないですが壁込みならそこそこ耐えます。両壁を張ることが精神と勝率の安定に繋がります。死ぬ気で壁を張りましょう。壁を張ったら死んでもらいましょう。急所でアタッカーをぶち抜かれたら泣きましょう。そんな子。

”さきおくり”はオーロンゲにはできないヤミラミの貴重な個性であり、特にSブーストしたハバタクカミの行動順を問答無用で最後にできる点がとても優秀です。何故か分かりませんが、世の中の大半のポケモントレーナーはこの技の存在を忘却しているためイージーウィンに繋がることも少なくないです。

”ちょうはつ”の枠は自由枠で入れ替えてもさほど大きな支障はありません。今回はモロバレルや、オーガポンの”このゆびとまれ”などを意識しての採用となりました。

天候パが流行っているなら”あまごい”や”にほんばれ”、汎用性の高い”てだすけ”や”アンコール”、攻撃手段となる”イカサマ”や”バークアウト”など環境と好みでカスタマイズが楽しめます。(余談ですが、バークアウトを採用した場合すばやさを最遅にすると暁ガチグマに対してトリックルーム下で上からバークアウトを撃てるようになるためおススメです)

ちなみに、大会のエントリー締め切りの1時間前くらいまでヤミラミの技については悩んでました。

たぶんこの子の扱いがこの構築で一番難しいと思います。

キュワワー

  • ずぶとい 
  • H252 D68 余りB
  • テラスタイプ:妖
  • 特性:ヒーリングシフト
  • 持ち物:たべのこし
  • 技:ドレインキッス、フラワーヒール、めいそう、まもる

この構築のはじまりの一匹であり、ブルーベリープロローグの生き残り。

コンセプトの中心を担うため選出率は100%。

この子を選出しなかった場合パーティ全体の耐久力が激減します。耐久力が下がるということは各種能力上昇の恩恵を受けるターンが減少するということであり、つまるところ火力も激減してしまいダメージレースに勝てなくなるため必ず選出します。

ヤミラミもほぼ選出必須なので選出画面では他2体を選ぶだけ。空いた時間にいろいろ考えて時間的アドバンテージを有効活用しましょう。やったね。

フラワーヒールによる味方の援護、先制攻撃を活かした終盤のスイープ、ヘイトをあつめることによるデコイ+タンクと、小さい体でこなす役割は多いです。対戦ごとに、どの役割を任せるのかの判断がたぶん大切。

通常時のドレインキッスの火力は襷つぶしくらいしかできないおもちゃ火力ですが、めいそうを積んだ後のフェアリーテラス込みのドレインキッスの火力はなかなか馬鹿になりません。

テラスタルの仕様として、威力の60以下の技をテラスタルして使った場合威力が60まで上昇するというものがあり、本来先制技はこの威力上昇の対象外なのですが、なんとキュワワーのドレインキッスは優先度+3でありながら威力が上昇します、たぶん。テラス込みのドレインキッスは威力120、優先度+3、与えたダメージの4分の3を回復と、タイプこそ違いますがノマテラカイリューのしんそくと比較してみるとどれだけぶっ壊れ技かが分かりやすいです。強い!

また、これは想定していたわけではなく結果的にそうだったというだけなのですが、壁+ガラルファイヤーの並びが苦手とする一部の相手に対してキュワワーがとても強いです(壁を貫通してくる各ウーラオス、ファイヤーの弱点を突いてくるパオジアンやタケルライコなど)

正直ここまで強いと思わなかった。キュワワー最強!

ブリジュラス

  • おだやか 
  • H252 C4 D252 
  • テラスタイプ:草
  • 特性:じきゅうりょく
  • 持ち物:ピントレンズ
  • 技:ラスターカノン、りゅうせいぐん、きあいだめ、まもる

ブリブリコンビの鋼のほう。個人的愛称はブリスチル。

チョッキなしのブリジュラスは特殊耐久が心許なく、構築的には耐久に振ったほうがシナジーがありそうだったのでHD特化。きあいだめを積んだ後、確定急所のりゅうせいぐんで暴れます。

パーティ構築当初はブルーベリープロローグで使用していたチョッキブリジュラスだったのですが、積み技をベースとしたこの構築では天然ヘイラッシャが非常に重く、何か対策しないとなーとポケモン徹底攻略とにらめっこしていたところ、ブリジュラスが”きあいだめ”を覚えることを知り「壁構築と相性いいじゃん!」と即採用となりました。”バークアウト”や”かいでんぱ”にも強いですが”ボディプレス”が無く、メジャーなブリジュラスとはちょっと使用感が違います。

対寿司に特化するためにテラスは草ですが、対悪ウーラを厚くするならメジャーなフェアリーでも全然ありかと思います。

役割としては基本的に対寿司及び対物理。正直に告白してしまうと単体スペックとしては他の型のブリジュラスのほうが強いことが多いので、あくまで他のポケモンたちでは対処が難しそうな相手に対して出していく感じです。そのため選出率はそこそこ。

選出率はそこそこですがいなくなると困る、そんなポケモン。とても気に入ってます。

ブリザポス

  • 意地っ張り 
  • H252 A36 B4 D212 S0
  • テラスタイプ:水
  • 特性:しろのいななき
  • もちもの:クリアチャーム
  • 技:つららおとし、10まんばりき、ヘビーボンバー、まもる

結果報告で構築を公開した後、予想以上に反響があった化け物スペックのお馬さん。

ブリブリコンビの氷のほう。個人的愛称はブリアイス。ブリロックは今後の登場に期待。

テラスは壁を貫通してくる水ウーラを少しでも厚く見るために水テラス。一長一短ですが他のテラスでも全然ありかと思います。

努力値は耐久ベースですが、A種族値145なため並みの相手なら十分火力があり、敵を倒すことによるA上昇から無双を狙います。相手のハバカミはこの子のおやつ。

トリル下で最遅暁ガチグマ(S実数値51)より早く動きたいのと、通常時はSを落としていないモロバレル(S実数値50~51)より上を取りたいのとでSラインを悩みに悩んだあげく最終的に実数値50にすることにしました。原種ガチグマなども考慮すると素早さラインについては諸説ありです。

クリアチャーム+能力上昇+キュワワーのサポート、この形が強いということはブルーベリープロローグのテラパゴスから学びました。ガエンのいかく、捨て台詞はもちろん稀にエルフーンなどから飛んでくる噓泣きにも耐性があり、チョッキと違って”まもる”を自然に採用できる点でもよかったんじゃないかなと思います。

第2回予選は氷タイプが強かったらしく、流行りのタケルライコのほかランドロスやガチグマ、ディンルーなどの地面枠、ゴリランダーやモロバレルなどのオーガポン以外の草枠などに圧力をかけられるため選出機会は多かったです。アタッカーの中ではファイヤーに次ぐ選出率。

正直採用した当初は活躍できるか半信半疑でした。ただブリザポスを外して他のポケモンを試したところ露骨に勝率が落ちたため最終的にはこの子のスペックを信じることにして採用を決定。見事に予選本番で大活躍してくれましたので採用してホントよかったと思います。

オーガポン(水)

  • 意地っ張り 
  • H252 A36 B208 D4 S4
  • テラスタイプ:水
  • 特性:ちょすい
  • もちもの:いどのかめん
  • 技:ツタこんぼう、ウッドホーン、つるぎのまい、ニードルガード

パーティの補完として最後に採用されたぽにお。

主な役割は水ウーラオスへの牽制と対炎、そして予選前にじわじわと採用率を上げてきたディンルーの素早い処理。

壁構築の天敵が確定急所のウーラオスであることはもはや常識といってもいいですが、ガラルファイヤーとキュワワーが”あんこくきょうだ”に耐性があるため、どちらかというとウーラオスは水のほうが相手にしていて嫌で、水の一貫性を切るためこの子を採用に至りました。悪耐性持ちが2体、水耐性持ちが2体となり、対ウーラオスはバランスよくなったんじゃないかなと思います。

”このゆびとまれ”でファイヤーなどを守る動きも検討しましたが、試行錯誤中に遭遇したディンルーの処理に手こずったため剣舞型に変更。他のアタッカー3体は比較的火力上昇のペースがゆっくりですが、道具補正込みの剣舞一致テラスのツタこんぼうは2ターン目から高い火力を出せるため、耐久ベースの相手を崩す手段として重宝します。ガエンのいかくやホムラのワイドブレイカーで攻撃力を落とされてもリカバリが効く点も優秀。

単純にスペック高いので積まなくてもそこそこの殴り性能があり、後発のアタッカーとしても選びやすかったです。

終わりに

さて、ここまで読んでいただいてありがとうございます。

各個体のもっと詳しい解説や流行りの構築に対する立ち回りなど、書こうと思えば書けることはまだまだありますが、今回はこの辺で終わっておこうと思います。

構築を作るのは大変です。全然勝てかったりすることもあります。でも、トライ&エラーを繰り返しているとだんだん上手に構築を組めるようになる、そんなものだと思います。何事も一朝一夕にはいきません。

大事なことは、

  • 「その構築で何がしたいのか?」
  • 「何が強みなのか?」
  • 「何がダメだったのか?」

そういったことを考え続けることだと思っています。

この記事が、少しでも構築づくりのモチベ上昇に繋がっていれば嬉しいです。

………

……

(さーてと、本戦で使う構築が無くて困ったぞ…どうしよ…)

終わり