構築記事

【構築記事】ランクマ100位達成!ハリーセン入りドドゲザンスタン【ダブルバトル】

こんにちわ。

ランクマッチシーズン2(以下S2)、お疲れさまでした。

惜しくも2桁順位とはなりませんでしたが、まあTOP100と言えば聞こえはいいですし、

個人的にも今シーズンは満足するバトルができたんじゃないかなと思うので、思い出の記録として構築記事を書こうと思います。

構築記事を書くのは初めてなので読みにくかったりしても許してください。

たぶん、ハリーセン全一!

構築経緯:寿司対策をどうするか?

S2に臨むうえでまず第一に考えたのが

「ヘイラッシャ+シャリタツの寿司構築に対してどうやって勝ち筋を構築するか?」

ということでした。

S1では自分も寿司構築を使っていたためシーズン終盤でミラーマッチによるTODが頻発し、自分の寿司がじわれに弱い型だったため終盤に大きく順位を落とすということがあったため、絶対に相手の寿司に対して勝ち筋がある構築を使おう、という思いがありました。

しかし、環境に存在するヘイラッシャは多種多様だったためその全てに対応しようとすると困難を極めます。

想定する寿司構築は以下の通り

  • ヘイラッシャのテラスタイプは主に草、飛行、鋼、ドラゴン
  • 技はウェーブタックル、いっちょあがり、テラバースト、じわれ、あくび、守る、みがわり、ねむる、ねごと、ボディプレス、あと一応じしんなど
  • いっちょあがりはSを上げてくる黄色を意識
  • シャリタツはスカーフ、襷のCSベースとラムなどのHCベース
  • あくびヘイラッシャ、よびみずシャリタツによる合体しない構築も考慮
  • そもそも寿司以外の4体を選出してくる場合もある

寿司構築への対策を厚くしようとすると他への勝率が下がるので、できるだけ1体で上記の寿司構築に対抗する必要があり、

  • 弱点を突いてのごり押しは相手のテラスタイプの影響が大きく却下
  • クリアスモッグや状態異常による対策はみがわり型やねむねご型に不安定なので却下

となり、結局のところ合体する寿司に対しては”黒い霧”で対策するのが一番であるという結論に至りました。シンプルイズベスト。

ということで、黒い霧を使えるポケモンを探すわけですが、求められる条件はこんな感じです。

  • ヘイラッシャを見てから後出しで黒い霧をしたいので先発ではなく控え
  • A2段階上昇のヘイラッシャの攻撃を耐える
  • いっちょあがりでSが3段階上昇したヘイラッシャに対して上から黒い霧ができる
  • 相手が合体しなかった場合や寿司を選出しなかった場合にも腐りにくい

そんなポケモンはたしているのか?

とりあえずぱっと思いつく黒い霧要因としてヤミカラス、イルカマン、ゲンガーの3体があがり、構築に組み込めそうだったイルカマンとゲンガーを試してみることになりました(ヤミカラスは当時の5体と噛み合いが悪かったので不採用)

しかし、ある程度の成果はあるもののイマイチしっくりこない

イルカマンはその特性上単体ではどうしても運用しずらく、ゲンガーはいっちょあがりでSを上げながら襷を潰されると機能が停止してしまいます。また両ポケモンとも、寿司構築の多くに採用されているマスカーニャに対して不利だったのも気になるところでした。

さてさてどうしたものか?

悩んでいるとき、S1で使用していた水統一雨パで暴れ散らかしていた、とあるポケモンが目につきます。

そう、ハリーセンです!

前のシーズン、私は雨パですいすいハリーセンでノーマルテラスじばくをして遊んでました

「そういえばハリーセンも黒い霧使えたな、特性いかく持ってるしちょっと試してみよう。ダメだったらまた考え直せばいいし」

そんな軽い感じで採用したハリーセン(持ち物はこだわりスカーフ)ですが、予想以上に仕事をしてくれました。

ハリーセンのいいところはだいたいこんな感じです

  • ウェーブタックル+いっちょあがり、いっちょあがり+いっちょあがりなどを耐える
  • S3段階上昇のヘイラッシャやスカーフシャリタツより速い
  • 合体しなかった場合も最低限いかく要員やクッションとして使える
  • 取り巻きのマスカーニャ、キラフロル、ウルガモスなどの炎ポケに弱点を突くことが可能

そんなこんなでハリーセンの採用が決定

「寿司対策をハリーセンに丸投げして、他に対しては残り5体で頑張ろう!」というパーティをつくることになりました。まさかガチパーティでハリーセンを採用することになろうとは、自分が一番驚いてます。

(ここまでほぼハリーセンのことしか書いてないけどええんか?)

コンセプト

寿司、グレンアルマイエッサン、イッカコノヨなどのトップメタに比べると、強力なコンボなどがあるわけではないシンプルなスタンパです。

エースはシーズン序盤に試しに使ってみたらとても使いやすかったドドゲザン。

単純なパワーでは劣るので以下のようなことを意識して構築を調整してました。

  • 寿司対策はハリーセンにまかせる!
  • 他の相手には、全体技で削ってからドドゲザンとカイリューの強力な先制技で縛る
  • 強力なトップメタに対してはしっかりとした対抗策を用意
  • 相手に戦術を読ませないことを意識

個別解説

ハリーセン@こだわりスカーフ 

特性:いかく  

テラスタイプ:ゴースト

性格:ようき   

努力値:H84、A156、B28、D4、S236

技:たきのぼり、ダストシュート、こごえるかぜ、くろいきり

  • HB:A+1のいじっぱりヘイラッシャの地震を乱数上2つ以外耐える(ダブルダメージ)
  • S:スカーフシャリタツ抜き、S+3ヘイラッシャより速い
  • A:余り、H252ニンフィアくらいならなんとか確1程度の火力

既に長々と述べましたが、対寿司構築を丸投げしたポケモン。

寿司相手には100%選出。合体した時はもちろん、合体しなかった場合でもそれなりに仕事はできるので寿司相手の勝率はかなり高かったと思います。

合体しないあくびヘイラッシャに威嚇を5回ほど入れ、最後ハリーセンvsヘイラッシャの殴り合いでなんとか勝利したのはいい思い出。

寿司以外の相手には威嚇が刺さっていてクッションが欲しいときはたまに選ぶ、みたいな感じでした。

特性の威嚇はもちろんですが、それに加えて耐性が優秀。他のポケモンが苦手とする「ほのお」「かくとう」「フェアリー」「こおり」「はがね」などを半減にしてくれるうえ、ハリーセンへの交代が読まれることはほぼ無かったため、刺さっている相手にはしっかり仕事してくれた印象です。

一応こごえるかぜ+眼鏡サーフゴーのゴールドラッシュ、という動きも可能で、うまくいけばそれだけで試合が決まってしまうこともありましたが、出し負けした時のリスクも高いため、よほど刺さってない限りは別の戦略で挑むようにしてました。

基本的にテラスタルを切るポケモンではないのでテラスタイプはぶっちゃけ何でもいいのですが、ほろびパのマリルリ+ゴチルゼルという並びに対してゴーストテラスを切りながらてだすけダストシュートをすることでHBマリルリを倒せる可能性がある(40%くらい)のでゴーストにしました。シーズン中に1度だけこれで勝利したので一応意味はあった感じです。

欠点は低種族値ゆえの圧倒的パワー不足。

たきのぼりは持ち物無しのカイリューの神速程度の火力しかないので弱点を突いても一撃で落とせるようなことは無く、スカーフを活かして弱った相手に対して上からとどめを刺していくことを心掛けてました。

↓参考動画(シーズン中盤、構築少し違います)

ドドゲザン@いのちのたま

特性:まけんき   

テラスタイプ:あく

性格:いじっぱり  

努力値:H110、A252、B4、D4、S140

技:ふいうち、ドゲザン、けたぐり、まもる

  • H:いのちのたま持ちなので10n-1
  • A:ぶっぱ、てだすけ+悪テラスふいうちで無振りのガブリアスを確定
  • S:準速ヘイラッシャ抜き

間違いなくこのパーティのエース、8割くらいは選出していたと思います。テラスタルを切っても切らなくても強く、高火力高耐久のうえ高威力の先制技持ちで使い勝手が良く非常に頼れる存在でした。

先発で出すことも多いので特性はまけんき。

技はシーズン中はアイアンヘッドをずっと採用してましたが、終盤サーフゴーが加入したことでドゲザンに変更しました。

耐久を削ってすばやさに結構振りましたが耐久に不満は無く、等倍ならだいたい1発は耐えてくれました。

すばやさにふったおかげでドドゲザンミラーに強かったり、ニンフィアの上取れたり、オーロンゲの壁より速くふいうちを撃てたりします。

悪テラス珠ふいうちは強力ではあるのですが、それ単体だと中の上程度の耐久を持つ等倍相手には火力が足りないことが多いのです。しかし、もう一匹のポケモンからてだすけをもらうことで多くの等倍相手を確定1発の範囲に入れることができます。これが非常に強力でした。

相手視点では予想外の凄まじい火力が先制で飛んでくることになり、1ターン目でアドを取ってそのまま勝ち、みたいな試合が多かったです。

鋼テラスを切ってくるサーフゴーが一番のカモ。

サーナイト@たつじんのおび

特性:テレパシー  

テラスタイプ:フェアリー

性格:ひかえめ   

努力値:H252、B108、C140、D4、S4

技:サイコキネシス、マジカルシャイン、てだすけ、まもる

  • HB:ようきマスカーニャの鉢巻トリックフラワーをだいたい耐えるくらい
  • C:帯サイコキネシスでH252、D4のモロバレルをだいたい落とせる

ガブの地震に巻き込まれず、ちょっと速いかわりにちょっと耐久が低いニンフィアとして採用。

全体攻撃かつ手助け要員のサブアタッカー。耐久にかなり努力値をさいているのでそこそこ硬く、安定して仕事してくれました。

テラスタルを切らなくてもモロバレルに打点があるのも優秀。

使ってて思いましたが、ダブルバトル用の技で一番好きなのはたぶん「てだすけ」かもしれません。予想されずらいことと優先度+5が好きです。

カイリュー@こだわりハチマキ

特性:マルチスケイル  

テラスタイプ:ひこう

性格:ようき    

努力値:ASぶっぱ、H4

技:しんそく、テラバースト、けたぐり、いわなだれ

  • S:カイリューミラーを意識して最速、コノヨザルも最速でなければだいたい抜ける

圧倒的ポテンシャルを持つエースその2、雑に強かった。

テラスタルはドドゲザンかこのカイリューに切ることがほどんどでした。飛行テラバースト強い。

対カイリューのミラーで負けるのが嫌だったので最速にしましたが火力、耐久ともに不満は無く十分な強さだと感じました。

技はウルガモスが重かったので終盤にアイススピナーからいわなだれに技を変更。

ガブリアス@ものまねハーブ

特性:さめはだ  

テラスタイプ:あく

性格:ようき    

努力値:ASぶっぱ、H4

技:じしん、ドラゴンクロー、じだんだ、守る

  • AS:ものまねハーブが発動すれば鎧が砕けたグレンアルマを上からだいたい倒せる

トップメタを意識したガブリアス。

主にグレンアルマ+イエッサン、コノヨザル+イッカネズミに対して選出。

汎用性では命の珠などに劣るものの、ものまねハーブが予想以上に優秀で特定の構築相手にはとてもよく刺さりました。あまり警戒されないのも◎。

グレンアルマイエッサンに強く出たいための悪テラス。

フェアリー弱点が共通してしまいますが、それでもワイドフォース無効化は大きく、相手が砕けてこないタイプのグレンアルマだったとしてもそれなりに仕事ができます。

マリルリのはらだいこをコピーするなんてこともあり、使ってて楽しいポケモンでした。

↓参考動画(シーズン中盤のため構築ちょっと違います)

サーフゴー@こだわりメガネ

特性:おうごんのからだ 

テラスタイプ:はがね

性格:ひかえめ   

努力値:H52、B4、C212 、D12、S228

技:ゴールドラッシュ、シャドーボール、パワージェム、てっていこうせん

  • HD:臆病サザンドラのあくのはどう確定耐え
  • C:11n
  • S:準速80族抜き、主にカイリュー意識

中盤までウルガモスやワタッコなど、怒りの粉持ちのサポーターが入っていた枠。

シーズン終盤、環境にセグレイブが増えて負けることが多かったこと、パワーのあるアタッカーが欲しいと感じたことなどをふまえ、最終日3日前くらいからアタッカーの眼鏡サーフゴーに変更しました。

最終日にA0個体を育成しなおしたせいでミントを使い忘れ、てっていこうせんを採用しているにも関わらずHPが偶数で使用したりと使い慣れていない感がすごかったのですが、それでもしっかり強かったです。

スペックの暴力を感じる。

てっていこうせんはカイリューを倒したり、キョジオーンを倒したりと使い勝手は思った以上によかったです。

メジャーな構築に対する動き

1:対寿司(ヘイラッシャ+シャリタツ)

先発ドドゲザン+サーナイト、控えにハリーセン、カイリューで戦っていくことが多かったです。

先発の2体で頑張って1体倒し、ヘイラッシャが出てきたところでハリーセンを後出しして合体してきたのなら黒い霧して勝ち!という流れ。

2:対グレンアルマ+イエッサン

サイコフィールドで先制技を封じられるのがきつく、普通に殴り合うと負ける相手。

メタ要員のものまねハーブガブリアス(悪テラス)が仕事できるかどうかにかかっているといっても過言ではなく、逆に安易に初手で弱保くだける鎧を発動させてくるような相手にはイージーウィンできることも多かったです。

3:対コノヨザル+イッカネズミ

こちらもガブリアスが刺さる相手。

基本はものまねハーブで相手のビルドアップをコピーしつつ、最速カイリューの鉢巻テラバーストと合わせてゴリ押していく感じです。シーズン途中まではこちらのPTに怒りの粉持ちのワタッコがいたので、そちらと組み合わせて処理することが多かった印象。

最終的にはワタッコ→サーフゴーと変更になり、コノヨザルも最速でカイリューより速い個体が増えてきたので構築相性としてはやや不利かもしれません。終盤そんなに遭遇しなかったのは運が良かったかも。

むしろ唐突に飛んでくるネズミざんが一番強い

4:対追い風(追い風+サーフゴー、追い風+ガブリアスなど)

追い風要員はヤミカラス、タイカイデンなどいろいろいますが、珠ふいうち+てだすけでガブリアスくらいの耐久のアタッカーまでなら落とせるのでかなり有利だったと思います。

↓参考

きついポケモン、課題点

きついポケモン

てだすけ+悪テラス珠ふいうちを耐えて氷技を使ってくる相手が重く、シーズン終盤に多く見たセグレイブがかなりきつかったです。ガブと違ってHAベースの個体が一定数存在するのが厄介。

あまりに勝てなかったので最終盤にサーフゴーを採用しましたが、相手のテラスタルを考慮すると安定して勝てるとはとても言えなかったので遭遇しないことをひたすら祈ってました。

同じ理由でユキノオー+ハルクジラなんかも無理です。

課題点

中~上級者が使ってくるトップメタ構築は対策を組み込めているので勝率が良かった一方、それ以外の相手には強みと言えるような戦略があまり無いためしんどい戦いになることが多かった気がします。

唐突に出てくるドレディアコータスなんかがつらい。

マスボ級に上がるまでの戦いや4桁順位くらいまでではあまり強くない構築かもしれません。この辺の教訓は今後のパーティ構築で活かしていきたいところ。

最後に

最終成績は183戦113勝70敗で100位

最終日は正午ごろに自分にとって瞬間最高順位である48位になったあと放置し、最終的にはじわじわ落ちて100位になりました。

深夜の2時くらいまでは67位前後だったので、その後大きく変動した感じですね。

時間的には余裕があったので、うまくいけばもっと上を目指せたかもしれませんが、たらればの話。惜しくも2桁にならず悔しい気持ちが無いわけではないですが、私の歴代最終成績では一番いい成績なのでとても満足してます。

初めて構築記事を書きましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。思考をアプトプットして言語化するのには慣れておらずなかなか大変でしたが書いてて楽しかったです。

2月からのパラドックス環境も頑張ります。目指せ50位以内!

終わり