こんにちは、しろあんと申します。
去年からダブルバトルを始めて約1年半ほど経ちましたが
PJCS2023では予選と本戦を突破し、決勝の舞台である幕張で戦うことが出来ました。
使用したのはイルカ+水テラスハバタクカミの雨構築。
テラバーストとかみなりを採用したハバタクカミがちょっと珍しい構築です。
もちものや努力値などは調整しましたが、基本的にはずっと同じ構築を使ってきたのでとても愛着があるパーティです。需要があるかはわかりませんが、自分が忘れないための記念として構築記事を書こうと思います。
ではではよろしくお願いします。
実績
・PJCS2023第2回予選:41位
・PJCS2023本戦:62位
・PJCS決勝:Bグループ49位
構築経緯
レギュレーションCのパーティをどうするか考えたとき、まず使ってみようと思ったのが雨イルカでした。
・相手の四災のうちテラスを考慮しなければディンルー、イーユイに強いこと
・ハバタクカミをジェットパンチでワンパンできること
・単純に興味があったこと
などが採用理由、ぶっちゃけると最後の理由が一番大きいです。
そんな感じで、ひとまずペリッパー+イルカマンは確定。
次に考えたのが相手のモロバレルをどうするかということで、できるだけ相手に警戒されない方法で対策したいなと思っていたところ、カイリューがぼうふうを覚えることを思い出したので試しに採用。思いのほか強かったのでそのまま使うことにしました。
どうせなら特殊カイリューを意識させないためにパオジアンも同時に採用してやろうと思い、偽装パオカイリューの並びにすることに。選出段階での圧力がすごいので結果的にこの選択は良かったんじゃないかなと思います。
さてここまでで4体。
- ペリッパー
- イルカマン
- カイリュー
- パオジアン
試しに育成済みだった適当なハバタクカミやその他のポケモンを連れてランクマに潜ってみたところいくつかの課題が見つかります。
- 課題①:相手の水ポケモンの突破が困難
- 課題②:一般的なハバタクカミだと役割が中途半端で採用理由に乏しい
さてどうしたものか?と思案していたところ、ハバカミの覚える技リストで面白そうな技を発見します。
それが「かみなり」です。
特殊カイリューで既にかみなりを採用していたので、
「カイリューが使ってもまあまあ強いんやから、ハバカミが使ったらもっと強いやろ。どうせなら水テラスでテラバも採用して完全な雨パ仕様にしたろ」
こうして雨エース仕様のハバタクカミが爆誕です。
正直マジシャもシャドボもないハバタクカミってどうなんだろ?という一抹の不安もありましたが、使ってみるとそんなの全然気になりませんでした。何より意表がつけます。
ここまでの5体でパオカイリューがつらかったので、最後に対策のハッサムを採用して完成です。
終わってみれば今年のPJCSはずっとこの構築を使い倒してました。
課題もまだありますが、自分の作ったダブル用の構築ではまず間違いなく会心の出来。
使ってて楽しいので非常に満足してます。
個体解説
■イルカマン
テラスタイプ:草
特性:マイティチェンジ
持ち物:とつげきチョッキ
性格と努力値:意地っ張り H236 A236 B4 D20 S12
技:ウェーブタックル、ジェットパンチ、ドレインパンチ、テラバースト
この構築のメイン看板。
雨状態から繰り出されるジェットパンチやウェーブタックルは強力の一言。
特に、隣にパオジアン並べた時の火力は尋常ではなく、並みの半減程度では受けることは不可能になります。水テラスウェーブタックルでテツノツツミをワンパンしたときは我ながらビビりました。
雨以外の構築のイルカマンと比べると
ハバタクカミに対して水テラスを切らずともワンパンできるのが明確なメリット。
他のポケモンにテラスを切りやすいです。
ただし、強力なポケモンではあるものの特性によるクセの強さは如何ともしがたく、
どうしても1ターン目にアドを取られるので、選出段階で終盤までの展開を予想してどう逆転するかを考えないとならず、使うのが難しかったです。
第3回予選あたりからノオーツツミなど苦手な相手が増えたので、露骨に選出率が減り見せポケになってました。選出こそ減りましたが、相手の水対策を誘ってくれていたので選出誘導としてはまあまあ仕事していたと思います。
予選、本戦では水テラス+しんぴのしずくでしたが、少しでもツツミに強くしたかったことと対水性能を上げたかったので、決勝では草テラス+とつげきチョッキに変更。
あくまで練習でランクマに潜った時の使用感ではありますが、草テラスは決まれば試合を決める強さがあります。
■ペリッパー
テラスタイプ:鋼
特性:あめふらし
持ち物:しめったいわ
性格と努力値:おだやかHDぶっぱ B4
技:ぼうふう、なみのり、てだすけ、ワイドガード
圧倒的仕事人。選出率100%。
基本的には初手イルカマンから交代で出します。イルカマン選出していないときは初手。
後述するハバタクカミとカイリューが雨でないとまともに動けないのでイルカマンを選出しない場合でも選出がほぼ必須です。
雨が重要な構築なので持ち物はしめったいわ。
雨のおかげでそこそこの火力があるので、クッション&サポートからサブアタッカーまで何でもやってくれる便利なポケモンでした。
■ハバタクカミ
テラスタイプ:水
特性:こだいかっせい
持ち物:ブーストエナジー(C上昇)
性格と努力値:ひかえめ H132 B4 C196 D4 S172
技:ムーンフォース、テラバースト、かみなり、まもる
C:実数値198、11n
S:準則ヘイラッシャ抜き+2、最速108属までは抜けます。
HBD:余り
雨パの特殊アタッカーエースとして育成した水テラスのハバタクカミ。
シャドボ不採用。水テラバとかみなりは予想されづらく、かなり活躍してくれました。
イルカマンを受けるために出てくる水ポケモンや水テラスのポケモンに対して、かみなりをぶっぱするのがとても強いです。ギャラドスは絶好のカモ。
持ち前の火力とペリッパーのてだすけにより、特に相手の高耐久ポケモンを上から押しつぶすことを得意とし、
具体的には
・HD特化、合体してないヘイラッシャを てだすけ+かみなりで高乱数(81%ほど)
・ADチョッキテツノカイナを てだすけ+ムーンフォースで確定1発
・HAチョッキディンルーを てだすけ+雨+水テラバーストで高乱数(93%ほど)
など。あくまで目安ですが。
ヘイラッシャが合体しようがしまいが有利に立ち回れるのはとてもえらいです。
攻撃面にかなりの努力値を割いたので、耐久は最低限ようきパオジアンのふいうちやようきファイアローのブレイブバードをなんとか耐える程度。
水テラスすることで鋼への耐性を得ることができるのでゴールドラッシュやヘビーボンバーでは倒されづらく、数値以上の粘り強さを見せてくれます。
正直イルカマンより全然活躍しました。
完全にこの子がエース。
■カイリュー
テラスタイプ:鋼
特性:マルチスケイル
持ち物:するどいくちばし
性格と努力値:ひかえめ H212 B4 C252 D4 S36
技:ぼうふう、かみなり、しんそく、まもる
パオカイリューの物理エースと見せかけた、偽装特殊アタッカー。
テラスタルは稀に切る程度。氷やフェアリーを半減にする鋼です。
アタッカーとしての性能自体はそこそこですが、
選出段階での圧力が高く、相手に物理対策ポケモンの選出を強要させることができ数値以上の強さを見せてくれました。よく威嚇のポケモンを出されます。
相手のモロバレル対策はこのポケモンにほぼ丸投げしてます。初期段階ではぼうじんゴーグル持ちでしたが、その後するどいくちばしへ変更。
飛行テラバーストの物理カイリューと比較すると、テラスタルを切らずとも強力な飛行技を撃てる点が優秀です。持ち物をするどいくちばしに変更したおかげでだいたいのモロバレルがワンパンできます。
第3回予選あたりからノオーツツミが環境入りしてやや選出率が落ちましたが、それでも十二分に活躍してくれたと思います。
■パオジアン
テラスタイプ:悪
特性:わざわいのつるぎ
持ち物:いのちのたま
性格と努力値:いじっぱり ASぶっぱ 残りH
技:ふいうち、アイススピナー、せいなるつるぎ、まもる
火力に特化した珠パオジアン。予選本戦までは性格ようきの襷で運用してました。
防御デバフと高いすばやさを活かして主に終盤のスイープを担当します。
相手に威嚇がいなければ序盤からテラスを切って暴れる選択肢もあり。
悪テラス珠ふいうちは耐久無振りのテツノツツミをワンパンできます。
上手く決まるとイージーウィンできたりできなかったり。
数こそ減ったものの稀に遭遇するイエッサンのサイコフィールドが非常につらいので、
氷技はアイススピナーにしてます。短期決戦ならつららのほうがいいかもしれません。
くろいきりも採用したかったですが、聖剣も守るも外すことができなかったのでこの技構成。合体ヘイラッシャはゴリ押しで何とかします。
困ったらとりあえず選出していれば何かしら仕事をしてくれるポケモンでした。
■ハッサム
テラスタイプ:ドラゴン
特性:テクニシャン
持ち物:たつじんのおび
性格と努力値:いじっぱり H252 A20 B232 余りDS
技:バレットパンチ、つばめがえし、フェイント、ファストガード
パオカイリュー対策として採用したB耐久寄りのハッサム。
優秀な耐性と細かなサポート性能が魅力で、予想以上に活躍してくれました。
ファストガードがとても優秀。ハバタクカミに強いのも◎。
環境初期、ノーマルテラスカイリューが流行っていたときはマルスケやパオジアンの襷をつぶすためにゴツゴツメットを持たせましたが、飛行テラスの増加に伴い持ち物を変更、耐久に振ってるハバタクカミをワンパンするためにメタルコートにしました。
その後、当時採用していたとんぼがえりをほとんど使用していないことに気づき、モロバレルへの打点となるつばめがえしに変更して最終的にたつじんのおびに落ち着く形に。HB特化でもなければハバタクカミはほぼワンパンできます。つばめがえしはHB特化のモロバレルに対して5割ほどのダメージ。
テラスタルは鋼→草(モロバレル対策)→炎や水、ドラゴンなどと右往左往してます。
ドラゴンテラスは炎技に加えてイーユイの草テラバ、水テラバに強いのがメリット。
基本的にはパオカイリューには強めですが、
鉢巻飛行テラバーストによるごり押しは受けきれないのが玉にキズです。
イルカマンを選出しない場合、ハバタクカミの処理をこいつに担当してもらうことも多く、
試行錯誤の末、使い方を理解したのも相まって環境終盤では選出率上がりました。強いです。
選出率
1:ぺり (100%)
2:ハバカミ(90%くらい)
3~6:イルカ、カイリュー、パオ、ハッサム で満遍なく
雨イルカのパーティではあるもののイルカマンの選出率は決して突出したものではなく、
ペリッパー+ハバタクカミ(水)のパーティといったほうがたぶん正しいです。
基本選出
イルカマンを選出するかどうか、相手に天候要員がいるかで変わります
■イルカマンあり
初手:ハバタクカミ+イルカマン
控え:ペリッパー+他1体(カイリュー、パオ、ハッサム)
相手のテラスタルを考慮しても水技の通りがいい場合に採用。
基本的に1ターン目にイルカ→ペリッパーへと交換します。
環境初期はこれでごり押しできることも多かったですが、
モロバレル、パオカイリュー、ノオーツツミなど苦手な相手も多く終盤はこの選出をすることが減りました。
1ターン目が致命的にならないか、イルカマンが仕事できるか、の見極めが最重要です。
■イルカマンなし
初手:ハバタクカミ+ペリッパー
控え:カイリュー、パオ、ハッサムから2体
序盤にハバタクカミで暴れて終盤先制技でスイープします。
カイリュー:対モロバレル。マルスケの行動保障と先制技によりそこそこ仕事できます。
パオジアン:対寿司では必須。単純にふいうちの火力が高く強いです。
ハッサム:対パオカイリュー、対ハバタクカミなどのフェアリー全般の相手。
■vs天候パ
ペリッパーを控えに置きつつ適宜。
構築の強み、弱み
■構築の強み
・強力な先制技した中心とした構築
・全体的に火力が高め
・雨が降っていることが前提だが、全ての技の命中が100%
・ぼうふう、かみなりによる上振れ要素あり
・初見殺し要素多め
■構築の弱み
・イルカマンがメタられすぎていて使うのが難しい。
・天候を取られると弱い。特ににほんばれヤミカラスが無理。
・対水:相手の水タイプを無償で強力にしてしまうで注意が必要。特にイルカマン。
・対電気:あまり見かけませんが、電気の一貫性がやばいので遭遇するとつらい。
・対氷(というかテツノツツミ)
電気と違ってこちらは上位でも普通にいるので対策を切るわけにはいきませんが、結局明確な回答は用意できませんでした。
パオジアンはハッサムで何とかできるのですがツツミが非常に重く、フリーズドライの一貫が尋常ではありません。ハバタクカミやパオジアンよりも速い点もやっかいで、守るをアンコールされて負けたことが何度もあります。
ハバカミの攻撃でワンパンしたり、パオのふいうち+ほかの先制技を重ねたりしてごまかせればなんとか勝てるときもあります。
でもPJCS決勝では結局ごまかしきれずにツツミにやられました。もし今後この構築をいじることがあるならテツノツツミをどう厚く見るかを検討したいところです。
最後に
いかがだったでしょうか?ここまで読んでくれてありがとうございます。
まあ一言でいうなら
「雨の恩恵を受けた高火力の技で押し切ろう!」みたいな構築です。
相手をワンパンすることも多くて使っててとても楽しい構築でした。
レギュレーションCはこの構築にたどり着けたおかげでとても有意義に過ごせたと思います。残念ながらPJCS2023決勝では良い結果は残せませんでしたが、幕張に行けたおかげでいろんなポケ勢の人とお話できたのも、自分にとっては非常に大きかったです。
まあ決勝でも勝ちたかったというのが本音ではありますが。
最後に運営にひとこと言いたいのでそれを書いて終わります。
来年以降は頼むからスイスドローにしてください!!!
レギュレーションDも頑張ります。
終わり